日頃自転車を使っていても、自転車保険についてよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、山形県で義務化された自転車保険について解説していきます。
山形県で自転車保険が義務化されたのは、令和2年7月1日からです
山形県では、令和2年7月1日、自転車損害賠償責任保険等へ加入することが義務となりました。
山形県では、損害賠償責任を負った場合の経済的負担軽減と被害者の保護のため、令和2年7月1日から自転車損害賠償責任保険等への加入が義務となりました。
自転車保険等は、一般的に「傷害保険等」と「損害賠償責任保険等」の2つに大別されますが、条例(詳しくは「山形県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」の制定について(県HPへリンク)をご覧ください)で定める保険等は「損害賠償責任保険等」になります。
※「自転車保険」という名称の保険でなくても、自転車を含む日常生活全般で発生した事故に損害賠償責任が適用されるものは対象となります。(例:車の任意保険、火災保険、傷害保険、共済等における「特約」(「個人賠償責任特約」など)、ほかに「日常賠償責任保険」、「賠償責任共済」なども該当します。)
山形県HP https://www.pref.yamagata.jp/020070/bosai/kotsuanzen/jitensya/hokenkanyuu.html
全国の義務化とする条例の地域(令和4年4月1日現在)
宮城県、秋田県、山形県、福島県、栃木県、群馬県、
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、
新潟県、静岡県、岐阜県、愛知県、三重県、福井県、
滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、香川県、
愛媛県、福岡県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
出典:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/road/bicycleuse/promotion/index.html
突然の事故で1億の賠償金?!山形県では自転車保険を自転車に乗る人へ推奨しています!
自転車に乗る限り、いくら安全に気を付けていても、事故の加害者になってしまうリスクはゼロになりません。
突然事故を起こして、相手へ多額の賠償金を支払わなければならないのは大変!
賠償金のために借金、、、その後の人生が窮地に陥る、、なんてことにならないように、山形県だけでなく、全国の自治体で自転車に乗る人に向けて自転車保険に加入するよう推奨しています。
自転車保険への加入が義務化で罰則があるの?
自転車保険に加入せずに自転車に乗っても罰則はありません
全国の自治体で義務化を広める動きがありますが、自転車保険に加入せず自転車に乗っても罰則はありません。(2023年3月時点)
しかし、義務化の地域で「自転車保険に未加入のまま、自転車に乗っている」と条例違反となるので注意が必要です。
自転車保険に入っているか分からない時は?
自転車事故の備えとして保険に加入しているか確認してみましょう!
以下の保険・共済に「個人賠償責任保険」と名前の付いた保険がセットされているか?が確認ポイントです。
自転車保険の加入を簡単チェック♪
自転車保険に加入しているOR以下保険のオプションで自転車保険つけているかを確認してみてください。
- 「自転車保険」の名前がついている保険に加入している
- ↑①傷害保険(自分がケガをした時にお金がもらえる保険)と②自転車事故の補償をセットした商品のケースが多いです
- 自動車保険(くるまの保険)
- 火災保険(住んでいる家の保険)
- 傷害保険(自分がケガをした時にお金がもらえる保険)
- 病気などでお金がもらえる「生命保険」ではないので注意
- 転んだりぶつけてケガをした時の保険(損害保険です)
- クレジットカード
- 会社や学校、団体で入っている保険
- TS マーク(自転車の点検をすると点検日から1年以内が補償されるもの)
おわりに
いかがでしたでしょうか。
家の保険やクレジットカードの保険?と言われても、いまいちピンとこないですよね。
悪意はなくても、事故の加害者になってしまった人、突然事故の被害者になりこれまでの日常生活が出来なくなった人、必要最低限の「治療費の補償や生活費の補填」に必要なのが「自転車保険」です。
まとめ
- 山形県で自転車保険が義務化されたのは、令和2年7月1日から
- 義務化された自転車保険、加入せずに自転車に乗っても罰則はない
- 自動車や火災保険、クレジットカード、TSマークを確認で自転車保険の加入を簡単チェック
保険の契約すると保険会社からもらえる「証券」と呼ばれる書類に、「個人賠償責任保険」の名前があるかどうか、が確認できればOKです。
証券が見当たらない…、そもそも保険どこに入っていたっけ…?
という方は、一度ぜひ確認して、「個人賠償責任保険」が自分の契約にセットされているのか、保険会社に問い合わせしてみてください。