最近街でよく見かける電動キックボードってそもそも何なの?
いつから、誰が、どこで、どうやって乗れば良いの?
そんな疑問をQ&A形式でまとめています。
目次をクリックして、好きな個所を確認してみて下さい。
Q 電動キックボードの公道で走る条件とは?
A 特定小型原動機付自転車は自賠責保険の加入とナンバープレート必須です
- Q令和5年の法改正で、電動キックボードで公道を走る条件とは?
- A
以下⑤つを守ること(守らなければ違法となる可能性があります)
- 「特定小型原動機付自転車」として認められた車両であること
- 必要装置をつけていること
- 自賠責保険に入っていること
- ナンバープレートをつけていること
- 交通ルールを守ること
現在日本では、同じ電動キックボードとして売られている商品が大きく2つに分けられています。
それが、
<運転免許が必要なバイク>
と
<16歳から運転免許無で乗れる原動機付自転車>
です。
令和5年に新しいルールとして登場したのがこの<16歳から運転免許無で乗れる原動機付自転車>で、
そのカテゴリーを「特定小型原動機付自転車」と呼びます。
この特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)で、公道(日本の道路)を走るためには
以下を守らないと、違法になってしまのうで注意が必要です。
- 「特定小型原動機付自転車」として認められた車両であること
※「性能等確認実施機関シール」が目印です - 必要装置をつけていること
- 自賠責保険に入っていること
- ナンバープレートをつけていること
- 交通ルールを守ること
Q 電動キックボードは公道でどうやって走るの?歩道はOK?
A 原則、「車道」を車と同じ方向へ進む。条件が当てはまる時のみ歩道は可。
- Q電動キックボードは公道でどうやって走るの?
- A
原則、「車道」を車と同じ方向で進みます。
車の正面(運転手が見える状態)が見える状態、
車と向き合った状態で道路を走るのは、
間違った道路の走り方です(逆走と呼ばれています)。
正しくは、「車のおしり(車の後ろ側)」を追いかける向き、で進むのが正解です。
- Q電動キックボードが歩道を走っても良い時は?
- A
「自転車道」や「普通自転車専用通行帯」がある時はOK。
乗っている電動キックボードが「特例特定小型原動機付自転車」であれば歩道もOK。
電動キックボードが車道以外を走って良いケース3つ
車道の左端に加えて、自転車道の走行も可能です。
車道ではなく専用レーンを走行するルールです。
特例特定小型原動機付自転車(※)に限り、「普通自転車等及び歩行者等専用」の道路標識等が設置されている歩道を通行できます。
ただし、その場合は、歩道の中央から車道寄りの部分又は普通自転車通行指定部分を通行しなければなりません。
また、歩道を通行するときは、歩行者優先です。歩行者の通行の妨げになるときは、一時停止しなければなりません。
※「歩道モード」の有無をご確認ください。
特定小型原動機付自転車が通行する場所
車道と歩道又は路側帯の区別があるところでは、特定小型原動機付自転車は、車道を通行しなければなりません。原則として、左側の端に寄って通行し、右側は通行してはいけません。「自転車道」、「普通自転車専用通行帯」の標識などが設けられたレーンは通行できます。
政府広報オンライン「電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!」(https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202306/2.html)
Q 電動キックボードはヘルメットが必要?
A 特定小型原動機付自転車の電動キックボードは必須ではありません。
- Q電動キックボードはヘルメットが必要?
- A
電動キックボードは大きく2種類あります。
- 一般原動機付自転車
- 特定小型原動機付自転車
①は運転免許が必要な電動の乗り物で、ヘルメットも必須です。
②は16歳以上なら免許が必要ない電動の乗り物で、ヘルメットは付けなくても違法ではありません。
法改正で今まで「原付」「原チャ」と呼ばれていたカテゴリーが2つに分かれました。
それが
①一般原動機付自転車
②特定小型原動機付自転車
今まで私たちがイメージとして
「免許が必要で、電動機械がついていて、自転車のようにまたがって乗る、乗り物」
それが①の「一般原動機付自転車」
新しくできたのはコチラ↓
「16歳以上なら免許が必要なくて、電動機械がついていて、スクーターのような形状の乗り物」
それが②の「特定小型原動機付自転車」
注意が必要なのが、同じ「電動キックボード」という名前で①と②どちらも販売されていること。
詳しくは↓
「2種類の電動キックボードを見分ける方法」
なお、②の「特定小型原動機付自転車」に乗る際はヘルメット着用が義務化されていませんが、
ヘルメットをつけることが強く推奨されています。
Q 電動キックボードをレンタルで使うには?
A 広い地域で貸し出しているのはLuupの電動キックボード
- Q電動キックボードをレンタルで使うには?
- A
株式会社Luupが広い地域でレンタルサービスを展開しています。
株式会社Luup以外にも、電動キックボードのレンタルサービスを提供している会社は多くあります。
ですが、現時点ではまだ一部地域に展開を限る事業者が多いようです。
株式会社Luupについても、利用する地域により、料金が異なるようです。
株式会社Luupの一部地域の料金↓
- 利用料金
【ライド料金】
東京・京都・横浜・神戸・名古屋・広島でのご利用料金は以下です。
時間料金 30分ごとに200円(税込)
※ 現在は電動キックボード・自転車とも同金額になります
例:10分ご利用の場合
ライド料金:200円
例:30分1秒のご利用の場合(アプリ上では”00:30″と表示されますのでご注意ください)
ライド料金:400円
株式会社Luup HP https://luup.sc/
Q 電動キックボードにナンバープレートを付けるって何?
A 電動キックボードで公道を走るためにはナンバープレートの取り付けが必要
- Q電動キックボードにナンバープレートを付けるって何?
- A
電動キックボードで公道(日本の道路)を走るためにはナンバープレートの取り付けが必要です。
特定小型原動機付自転車をこれから所有する方・所有している方へ
特定小型原動機付自転車の所有者は、市町村へナンバープレートの交付申請を行い、所有する特定小型原動機付自転車の見やすいところにナンバープレートを取り付けてください。
令和6年4月1日以降、毎年4月1日時点で特定小型原動機付自転車を所有している方は、軽自動車税種別割を納付する必要があります。
特定小型原動機付自転車にかかる軽自動車税種別割の標準税率は、2,000円です。
ナンバープレートの交付に係る手続等の詳細については、申告先の市町村にお尋ねください。
出典:総務省ホームページ (https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_zeisei/czaisei/131410_00001.html)
ナンバープレート交付とは別に、「軽自動車税」を支払う必要があります。
ナンバープレートの交付については、お住まいの市町村にて手続きが必要です。
【参考】↓~大阪の場合~
・特定小型原動機付自転車のナンバープレートの交付は、無料です。なお、既に一般原動機付自転車用ナンバープレートの交付を受けている場合、ナンバープレートを毀損、亡失又は摩滅している場合は、大阪市市税条例第125条第6項および大阪市市税条例施行規則第7条の規定に基づき、ナンバープレートの再交付費用として1枚につき200円を徴収させていただきます。
・申告・申請にあたっては、特定小型原動機付自転車の場合、「軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書」の所定の欄に「長さ・幅・最高速度」の記入が必要です。
新たにナンバープレートを取得される場合
●特定小型原動機付自転車を販売店から購入した場合、申告(手続き)に必要なものは次のとおりです。・「軽自動車税(種別割)申告(報告)書兼標識交付申請書」
・販売証明書※1
・特定小型原動機付自転車の要件を満たしていることが確認できる書類※2
・届出者の本人確認書類(運転免許証など※3)
※1特定小型原動機付自転車の要件を満たすことが確認できる販売証明書をお持ちの場合、※2の書類は不要です。
※2特定小型原動機付自転車の要件を満たしていることが確認できる書類の具体例
・特定小型原動機付自転車の要件に該当することが確認できる製品カタログ
・型式認定番号標(緑色)
・性能等確認実施機関による性能等確認済シール
・国土交通省ウェブサイトに公表されている型式リスト別ウィンドウで開く※3届出者の本人確認書類は、運転免許証、パスポート(旅券)、健康保険証、年金手帳、在留カード、住民基本台帳カード(顔写真有:Bタイプ)、マイナンバーカード(個人番号カード)など、住所・氏名・生年月日が分かる公的機関等が発行した書類をお持ちください。
出典:大阪市ホームページ(https://www.city.osaka.lg.jp/zaisei/page/0000602487.html)
Q 電動キックボードは強制で保険が必要?
A 電動キックボードで公道を走るためには、自賠責保険(共済)に必ず加入
- Q電動キックボードは絶対に保険に入らないといけない?
- A
電動キックボードで公道(日本の道路)を走るためには、
自賠責保険(共済)に入らなければいけない、と法律で決まっています。
- Q電動キックボードで街中走るのに、自賠責保険に入らないとどうなる?
- A
違法のため、罰則があります。
もし自賠責保険に入らなければ?↓
法律により罰せられます
原動機付自転車を含むすべての自動車は、自動車損害賠償保障法に基づき、自賠責保険(共済)に入っていなければ運転することはできません。
自賠責保険(共済)に加入せずに人身事故を起こすと、もともと自賠責保険(共済)から支払われる賠償金がすべて自己負担になります。たとえ任意保険に加入していても、支払われるのは自賠責保険(共済)の補償限度額を超えた金額のみです。
例えば被害者が死亡した場合、自賠責保険(共済)に加入していれば3,000万円を限度額とした保険金(共済金)が支払われ、限度額を超えた金額が任意保険から支払われますが、未加入だった場合はこの3,000万円を自分で賠償しなければいけないのです。
たとえ事故を起こさなくても、自賠責保険(共済)に未加入で運行した場合は1年以下の懲役または50万円以下の罰金、自賠責保険(共済)の証明書を所持していなかっただけでも30万円以下の罰金が科せられます。 また無保険での運転は交通違反となり違反点数6点が付され、即座に免許停止処分となります。
出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/04relief/jibai/punish.html#bassoku)
①自賠責保険に入るともらえる「ステッカー」を電動キックボードのナンバープレートに貼り付け
②電動キックボードに乗る際は、自賠責保険に入るともらえる「証明書」を必ず持ち歩く
自賠責保険に加入するには
自賠責保険は、損害保険会社(組合)の支店等をはじめ、車やバイクの販売店などで取り扱っています。
加入手続きは、郵便局(簡易郵便局など一部の局を除く)のほか、
一部の保険会社(組合)ではインターネットやコンビニでも手続が出来ます。
手続方法の詳細や必要書類については、契約を希望される保険会社(組合)、もしくは代理店等にご確認ください。
出典:国土交通省ウェブサイト (https://www.mlit.go.jp/jidosha/e-scooter/index.html)
Q 電動キックボードの法律って何?
A 法改正により「免許不要」で乗れる「電動の乗り物」のルール
- Q電動キックボードの法律って何?
- A
令和5年の法改正により「特定小型原動機付自転車」と呼ばれるカテゴリーが誕生し、その基準に当てはまる乗り物が「免許不要」で乗ることが出来るようになりました。
ざっくりと言ってしまうと、
法律が変わる前までは、
電動っぽいキックボードはバイクと同じように免許が必要だったのが、
法律が変わり、
「NEWタイプ」基準を満たした電動キックボードは
「運転免許不要」で乗ることが出来るようになりました。
その「NEWタイプ」のことを「特定小型原動機付自転車」と呼ぶようになりました。
そして、
この「NEWタイプ」(⇒「特定小型原動機付自転車」のこと)の電動キックボードで
街中を走る時に守るルールだよ!と決まったのが
令和5年に新しく出来た
主に電動キックボードがメインであてはまるルール(法律)です。
- 「特定小型原動機付自転車」として認められた車両であること
- 必要装置をつけていること
- 自賠責保険に入っていること
- ナンバープレートをつけていること
- 交通ルールを守ること
Q 電動キックボードの速度はどれくらい?
A 免許不要で乗れる電動キックボードの最高速度は時速20キロです
- Q電動キックボードの速度はどれくらい?
- A
免許不要で乗れる「特定小型原動機付自転車」に当てはまる
電動キックボードの最高速度は時速20キロです
日本の道路を時速21キロ以上で走る電動の乗り物は、運転免許が必要です。
※電動アシスト自転車を除く
電動アシスト自転車は「普通自転車」の仲間なので、購入時に「TSマーク」が付いているもの。
TSマークが付いてない電動自転車だけど、これって普通自転車なのかな?
と判断できない時は「自賠責保険」についての説明を確認。
自賠責保険に加入できる車両(自転車)は、バイク、すなわち原動機付自転車です。
16歳以上が免許不要で乗れる電動キックボードの最高速度は20キロ。
特定小型原動機付自転車と呼ばれるカテゴリーの乗り物です
Q 電動キックボードを買える販売店はどこ?どこで買える?
A 特定小型原動機付自転車として認められている電動キックボードを販売しているのは18社(2023.12)
- Q日本の基準で認められた特定小型原動機付自転車にあてはまる
電動キックボードを買える販売店はどこ? - A
現時点(2023.12)、特定小型原動機付自転車の保安基準に適合し、日本で認められている電動キックボードを販売している会社は、18社あります。
レンタルサービスを中心に提供する株式会社LUUP以外に、製作・販売等を行う事業者は17社です。
なお、現時点では、限定販売や予約販売での電動キックボードの受注受付も多いようです。
保安基準適合性等が確認された特定小型原動機付自転車の型式は「28」車両、確認できます。
特定小型原動機付自転車の製作事業社 (2023.12時点)
特定小型原動機付自転車の製作者等 |
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長谷川工業株式会社 |
株式会社ストリーモ |
正解株式会社 |
株式会社カーメイト |
株式会社日翔グローバル |
有限会社龍昇 |
足立ブレーキ株式会社 |
三金商事株式会社 |
万方商事株式会社 |
株式会社 Newseed |
SIKI 株式会社 |
SWALLOW 合同会社 |
株式会社 E-KON |
株式会社 FUGU |
株式会社 Acalie |
funsedy 株式会社 |
株式会社 KINTONE |
Q 電動キックボードはいくら?
A 免許不要で乗れる電動キックボードは、10万以下も◎
- Q電動キックボードはいくら?
- A
免許不要で乗れる電動キックボードは、10万以下の型式もあります。
免許不要で16歳以上から乗る事のできる電動キックボードは、
当ページ執筆時点28の車両が「特定小型原動機付自転車」として日本では認められています。
そのうち、中には10万円以下の型式・モデルもあります。
相場としては10万円程度~が多いようです。
ですが、ネットで販売される電動キックボードの中には上記の特定小型原動機付自転車には当てはまらない、数万円台~の商品も多く存在します。
特定小型原動機付自転車に当てはまらない電動キックボードは、日本では運転免許が必要な「バイク」扱いとなります。
詳しくは↓
新しい法律、ルールで登場した電動キックボードに乗るためには「特定小型原動機付自転車」に当てはまる電動キックボードを探す必要があります。
また、「特定小型原動機付自転車」を購入した後は、以下を守ることで、違反にならずに安全に電動キックボードを楽しむことができます。
【新しいルール】特定小型原動機付自転車で街中を走るルール
- 「特定小型原動機付自転車」として認められた車両であること
- 必要装置をつけていること
- 自賠責保険に入っていること
- ナンバープレートをつけていること
- 交通ルールを守ること
同じ「電動キックボード」という商品名で販売されていても
運転免許が必要なバイクもあれば、16歳以上であれば免許が必要ない乗り物もあります。
もし知らず知らずのうちに、免許が必要なバイクを無免許&無保険で街中で乗ってしまうと
違法のため捕まってしまいます。
自分が乗る電動キックボードが「何のカテゴリーに当てはまる乗り物か?」、
をしっかり確認して選ぶことがとても大切です。
Q 電動キックボードに必要な保険って何?
A 自賠責保険は必須。バイク保険は任意(自分で判断)。
- Q電動キックボードには保険の加入義務はありますか?
- A
自賠責保険に入ることが義務です。自賠責保険以外の保険は強制ではありません。
- Q電動キックボードに自賠責保険は義務ですか?
- A
はい。自賠責保険に入ることは義務です。入らずに公道を走ると違法です。
- Q電動キックボードは何の保険?
- A
大きく2種類あります。①は義務で必須。②に入るのは自由です。
- 自賠責保険
- 任意保険
- Q電動キックボードは任意保険いらない?
- A
任意保険は義務ではありません。ですが、自賠責保険だけだと、お金が足りないケースが考えられるため、自分を守るためにも入った方が安心できます。
もし電動キックボードで事故を起こしてしまった場合、
自賠責保険で用意できるお金は状況にもよりますが最大でも3000~4000万程度です。
原動機のついていない、普通の自転車ですら最近の交通事故の多さから
1億円程度が事故を起こしたら請求される可能性がある、、との認識が広まっています。
車道をモーターつきで走る電動キックボードはさらに事故のリスクは高いですよね。
電動キックボードで「任意保険」として
「入っても入らなくても良い、自由に選べる保険」の立ち位置で存在しているのは
「原付バイク用の保険」です。
電動キックボードは原付バイク用の保険が大切
令和5年に出来た電動キックボード(特定小型原動機付自転車)の法律に合わせて
電動キックボードのための保険、も今後販売される予定もあるようですが
本ページを執筆時点、電動キックボード用の保険は販売されていません。
そのため、電動キックボードに乗る人は、以下を選んで手続きする必要があります。
- 自動車保険にファミリーバイク特約をつける
- 原動機付自転車用の保険(原付保険)
自賠責保険はどこの保険会社でもコンビニでも、金額は一律ですが、
バイク保険は保険会社によって料金やサービス等が異なるため、いくつか会社を比較して選ぶことをお勧めします。
電動キックボードのルールを守って楽しむために
法改正により、私たちの生活の身近に電動キックボードが登場し、
とても便利な移動手段として、ますます今後、サービスや商品の数も増えていくかもしれません。
便利に安全に楽しむためには、
ルールを知ること
電動キックボードに乗る前の準備をしっかりとしておくことが大切です。
ルールを守らずに乗ってる人が多いから自分も良いや、、、
と考えてしまうと、とっても危険。
万が一の時に困ってしまうのは自分です。
しっかりと準備して、安全に楽しく電動キックボードを活用していきましょう。